デビューアルバム『唄者』(うたしゃ)
唄者とは、奄美島の中で唄のとても上手い人の事をいいます。
冠婚葬祭で島唄が歌われる習慣の奄美島では、唄が上手い人は自然に島の人に知られ、宴会で唄を披露するようになり、さらに名前が知られるようになっていきます。
上間 綾乃も唄者と言われる人のひとりです。
2005年、19歳で琉球國民謡協会の教師免許に合格するという快挙をとげ、デビューアルバム『唄者』発売記念全国ツアーを6月9日~23日に全国6箇所で行います。
上間綾乃自身が、作詞した曲が何曲も入っており、彼女の才能が感じられます。
その中の「声なき命」は、沖縄の海が埋め立てられた時、そこに生きていた生き物の思いを伝えたくて書いたそうです。沖縄の美しい海を、人の手で壊してしまっていいのだろうか。失われた命の大切さを訴えたそうです。
沖縄の唄は、独特で、自然と命の大切さを訴える曲が多く、心をゆさぶられます。
体の中から震えるような感動が沸き起こります。
生まれた時から、生活の中に唄が溶け込んでいる環境の中で育つ奄美島の人々だからこその歌唱力なんですね。